うつ病患者が増えた本当の理由

うつ病患者の急増

昔と比べてうつ病の患者が増えていると思いませんか?
今やどの職場でも誰かしらうつの人がいたりします。
昔は精神科や心療内科へ通院することは非常に抵抗がある人も多かったようですが、近年は気軽に受診する人が増えたようにも感じます。

当院にもうつ病で病院に通院している方も数多く来院されますが、その方々の職場や家庭でもどうようにうつで困っている人がいるという話をよく耳にします。
なぜこんなにもうつ病患者が増えてしまったのか?本当の理由について述べたいと思います。

気分障害患者数が18年で2.6倍に

厚生労働省の患者調査(2014年)によると躁うつ病を含む気分障害の患者数が111万6000人にもなります。
1996年のデータでは43万3000人ですのでこの18年で2.6倍に増えたことになります。

今から20年ほど前は私は会社員をしていました。
会社勤めをしていたころに周りにうつで病院に通っている社員もいましたが、職場に一人いるかどうかくらいだったように思います。

それが今では職場や知り合いにうつの人が何人もいる状態です。
あなたの周りにもうつ病で病院に通っている方や、休職中の方などがいらっしゃるのではないでしょうか?それくらいうつ病の患者が増えているのです。

「うつは心の風邪」キャンペーン

以前にテレビCMなどで「うつは心の風邪」というキャッチフレーズで製薬会社等のCMが大々的に流れていたことがありました。
うつは心の風邪だから気軽に精神科や心療内科を受診しましょう、というキャンペーンが繰り広げられたのです。

その狙いは見事に成功し、精神科や心療内科を受診することへの心理的な抵抗が少なくなり、患者数もどんどん増えたのです。風邪をひいて医者にかかるのは特に恥ずかしいことではありません。
うつは心の風邪なら恥ずかしくないな、というわけです。

製薬会社の目的は世の中から病気をなくすことではなく薬を売ることです。
病気がなくなれば製薬会社は存在出来なくなります。
「うつは心の風邪」キャンペーンの目的は抗うつ剤を売ることです。
そのキャンペーンは見事に成功し新型抗うつ薬の売り上げは増え、うつ病の患者数も増えたのです。

うつやパニック障害の治療薬SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)が日本で発売された時期とうつ病患者が増えた時期が見事に一致しています。
これらの薬は脳内のセロトニンという神経伝達物質を増やすものです。
「うつはセロトニン不足」が原因であるということから開発されましたが、うつの原因は単純にセロトニン不足ということだけではないのです。

うつ病の定義の拡大解釈

本来のうつ病は理由がないのに気分が沈んだり、周りに対して無関心になって感情がわからなくなってしまうような状態でした。(単極性うつ病)
しかし、このようなうつの患者数は非常に少なく、精神科医でもあまり出会わないような病気だったそうです。

しかし、近年では身内が亡くなって一時的に気分が落ち込んだり、仕事のストレスで不眠や抑うつ症状が出たりといった、はっきりとした原因がわかるケースも含めてうつ病という解釈がされるようになったのです。

心に傷を負って精神的に落ち込むことは誰もが経験していると思います。
また、強いストレスがかかったときに心身に不調を来すこともあります。
それは人間として当然のことであり、本来薬で治す類のものではないのではないでしょうか?

抗うつ薬を服用して症状を抑えるということは、本来人間として生じる感情を感じなくしてしまったり、根本的に対策が必要なことに目を向けるのではなく表面的に問題をごまかしているようにも感じます。

本来の病気の定義を拡大することにより、病人の数・患者の数を増やすことになります。
そしてそれが薬の売り上げの増加へと繋がっているわけです。
個人的にそのような現状に強い違和感を覚えます。

しかし、特に何も疑問に感じることもなく症状を消すために薬をもらいに病院に通う人の数も増えているのです。

時間薬の方が回復する

NIMH(米国国立精神衛生研究所)による抗うつ剤が使われていなかった 1960年代の報告には「うつ病、うつ状態は総じて、治療の有無を問わず、最終的には回復に向かう、予後がもっとも良好な精神疾患の一つである」とされています。

つまり、治療をしようとしまいと最終的にはほっといても回復する病気である、ということです。

19世紀のドイツの精神科医エミール・クレペリンは「うつ病のエピソードは治療しなくても、一般に6~8か月以内に消失する」としています。

さらに驚くことに、うつ病の定義が拡大解釈されるようになり、治療に抗うつ剤が使用されるようになった1995年のNIHMの報告によると「うつ病患者で、投薬治療を受けた者は受けなかった者より、社会的役割が果たせなくなる可能性が3倍、就労不能になる可能性が7倍になる」と書かれています。

つまり投薬治療を受けることで社会人としての役割が果たせなくなったり仕事が出来なくなる可能性が大きく高まるということです。
抗うつ剤を使わずに経過観察をする方がもっとも回復が早いということです。

にもかかわらず、アメリカの医学界はこの報告を無視して抗うつ剤の使用を続けました。
その結果、1955年で3万8200人だったうつ病患者の数が2008年には900万にも激増したということです。
日本もこれに習い100万人以上のうつ病患者を「作り出した」というわけです。

医療が進歩し新しい薬が開発されるほどに患者が増えていくというおかしな現実があります。
しかしこのような情報はなかかな世の中に広く伝わることはありません。
おかしいなと気づいた人から自分で自分の健康を守っていくしかありません。

参考文献:「薬の9割はやめられる」SBクリエイティブ 

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