転職してうつが改善する人

うつ病になったことがきっかけで転職する人がいます。
そしてうつが改善していく人と、再発を繰り返す人がいます。
いったい何が違うのでしょうか?

当院に来院するうつのクライアント様で、何度も転職を繰り返している人がいます。
転職のきっかけはうつの発症です。
人間関係のストレスなどでうつを発症し、休職してそのまま退職する人も結構多いものです。

そして転職して別の仕事を始めるのですが、環境が変わってもうつになる原因が変わっていなければまた再発してしまいます。

転職してうつが改善する人と、転職を繰り返してもうつが改善しない人の違いについて考察してみます。

うつと仕事のストレスについて

うつ病発症のきっかけには何かしらのストレスがあります。
ストレスにもいろいろな種類がありますが、仕事に関わるストレスを抱えている人が圧倒的に多いように感じます。

そして中でも職場での人間関係に関してストレスを感じている人がほとんどです。
「仕事があまりに忙しい」とか「仕事の内容が大変だ」というのもありますが、ほとんどの場合は上司との関係だったり同僚との関係で大きなストレスを感じている人が多いと感じています。

職場の人間関係

職場の人間関係のストレスを一言で言い表すならば、「職場の嫌な人がいる」ということになります。
自分が嫌な気分になるようなことをする人が職場にいるととてもストレスを感じますよね。?

しかも嫌な人が近くの席だったり、直属の上司だったりすると大変です。
席が離れていたり、たまにしか顔を合わせない人ならまだいいですがいつも顔を合わせなければいけないような場合には辛いですよね。

常に大きなストレスにさらされてそれがうつの発症のきっかけになることもあります。

職場に嫌な人がいる時はどうしたらよいか?

世の中にはいろいろな人間がいます。
中には常識外れの人や考えられないくらいにひどい行いをする人もいます。
だから合わない人とは出来るだけ距離を置いた方が安全です。

しかし、会社に勤めていて身近にそういう人がいると心身に悪い影響が及びます。
逃げたくても逃げられないような場合もあります。

我慢できる範囲ならば我慢した方が良いですけど、我慢の限界を超えると自分の心身に不調をきたします。
もしくは相手との間にトラブルが発生するかもしれません。
そのようなトラブルを未然に防ぐためにはいくつかの選択肢があります。

  • 相手と距離を置く
  • 相手に対する自分の意識を変える
  • 会社を辞める

各項目を解説します。

嫌な相手と距離を置く

嫌な相手とはできるだけ距離を置きましょう。
物理的な距離もですし、なるべく関わらないようにします。
嫌な相手と関わると嫌な気分になります。

嫌な気分になると何かと嫌な出来事が起こりやすくなります。
常に嫌な気分で過ごしていれば嫌な出来事が起こる確率も高まります。
つまり人生そのものが悪い方向に行ってしまいます。

それを回避するためには嫌な人とはできる限り距離をおいて関わらないようにします。
これを徹底して行ないます。

相手に対する自分の意識を変える

その人が嫌な相手に感じるのは、もしかすると自分の意識の問題かもしれません。
その人が周りの大半の人に嫌われているとすればその人に問題があると思います。
しかし、自分だけがその人が嫌いだとすればその相手に対して過剰に反応しているのかもしれません。

相手と距離を置くことも実践した上で、その人のことを気にしないようにしたり、受け流すようにすることも効果的です。
気にしないようにしていると実際に気にならなくなってくるものです。

嫌な人のことを意識すればするほど嫌な気分になります。
意識せずに忘れていればだんだんと気にならなくなるかもしれません。

また、なぜその相手に過剰に反応してしまうのかと考えると自分自身の思い込みや固定観念が影響していることもあります。

  • ○○すべきだ
  • ○○するのが当たり前だ
  • ○○するのが当然なのになぜしないのだろう?

等など、思い込みがあることで必要以上にストレスを感じてしまっているかもしれません。
そんな思い込みに気づいて手放していくと嫌な相手もそれほど気にならなくなってきます。

会社を辞める

嫌な人と距離も置いて、自分の意識改革もして、それでもどうしても耐えられないようなこともあるでしょう。
そんな時は思い切って会社を辞めるという選択もあります。

会社を辞めることは大きな決断になるでしょう。
しかし、嫌な環境の中で我慢しながら過ごしていると心身に不調が起こります。
実際にうつ病を発症している人も多いです。

会社の人間関係や業務が辛くて自ら命を絶つ人もいます。
そうなる前に会社を辞めるという選択は出来なかったのだろうか、と思います。

私が20代の会社員時代に、直属の上司がうつ病になり自殺をしたことがありました。
当時とてもショックを受けました。
しばらくして私はその会社を辞めました。

その会社に勤め続けても自分の将来に希望が持てなかったのが大きな理由です。
会社員時代私も体調を崩してうつ状態になり自宅から出られなくなった時期がありました。

今では会社を辞めて良かったと思っています。

転職してうつが改善するケース

転職は悪いことではありません。
自分がより自分らしく生きるために転職をするのであれば、人生は好転します。

うつになるきっかけは大きなストレスや我慢が背後にあります。
それは自分らしく生きられていないストレスでもあります。
自分らしく生きるために前向きに転職をする場合には、きっとうつも改善すると思います。

転職してもうつが改善しないケース

一方転職を繰り返してもうつが改善しないケースもあります。
以下のようなケースが当てはまるのではないかと思います。

  • 目標がない
  • 不平不満ばかり言っている
  • いつも誰かのせいにしている
  • 向き合うべき問題から逃げている

各項目について解説します。

目標がない

人生の目標ややりたいことがない場合に人は無気力になりやすいです。
特別大きな目標でなくても小さな目標があるとやる気がわいてきます。

仕事を選ぶ場合でもとりあえず選んだ仕事だと、ちょっと嫌なことがあるとまた辞めればいいや、という気持ちになりがちです。

無気力、やる気が出ない、というのはうつの症状でもあります。
しかしどんな人でも興味が惹かれることややりたいことは存在するものです。
自分とじっくり向き合って本当にやりたいことを思い出せると希望がわいてきます。

不平不満ばかり言っている

うつ状態にあると気分が落ち込みますから、不平不満ばかり言いたくなるかもしれません。
しかし不平や不満を口に出すほどにネガティブな気分に支配されます。

無理にプラス思考をする必要なありませんが、不平不満をまき散らすことは自分にとっても周りの人にとっても悪い影響を及ぼします。
会社に勤めるにしても不平不満ばかり言っている人は周りから煙たがられます。

場所や環境が変わったとしても人間関係もうまくいかない可能性があります。
できるだけ不平不満は口に出さない方がよいでしょう。

いつも誰かのせいにしている

うまくいかないことをいつも誰かのせいにしている人がいます。
うつになったことも誰かのせいや周りの環境のせいにしています。

そのような意識状態だとうつも改善しにくいですし、転職しても何か問題があると周りの人や環境のせいにしてしまいます。
そんな自分を変える勇気を持つことも必要です。

向き合うべき問題から逃げている

うつの改善のためにやるべきことや、自分の気持ちに向き合うことなど、大切なことから逃げていると問題は繰り返しやってきます。

転職して環境や人間関係をリセットしたとしても、過去と同じような問題が必ず発生します。
人間関係のトラブルも同じようなトラブルが繰り返されます。

これはうつに限った話ではなく、向き合うべき問題から逃げていても、同じような問題が繰り返し生じるのです。

職場の人間関係のトラブルからうつになったとしたら、もしかするとその人間関係のトラブルを通じて自分を成長させるチャンスかもしれません。

うつは本来の自分の生き方を取り戻すチャンスである

この見出しにもあるように、うつになったということは「本来の生き方を取り戻すチャンスである」と考えています。
やりたくないことをイヤイヤやっていたり、我慢をし過ぎていたりというストレスからうつを発症する人がいます。

自分がやりたいことを存分に表現できる職場に転職したり、そのための努力をすることで気持ちが前向きになりうつが改善する人もいます。

当院に通院中のあるクライアント様は、うつで休職したことをきっかけに自分が本当にやりたいことを考えたそうです。
またこれからの人生をどのように生きていこうかと真剣に考えたそうです。

そしてそれまでの仕事でストレスを感じながら定年まで過ごすよりも、新しい資格を取ってやりたいことをやるという選択をされました。
そして現在資格取得のために学校に入り直したのです。

今はとても気持ちも明るくなり毎日楽しく過ごしているそうです。

このページに書いたことはすべての人が当てはまるとは限りませんが、よりよい生き方へのシフトのきっかけになれば幸いです。

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