低血糖による自律神経失調症状その1

低血糖とカテコールアミン

カテコールアミン (Catecholamine) とは、一般にチロシンから誘導された、カテコールとアミンを有する化学種である。 レボドパや多くの神経伝達物質等(ドーパミン、ノルアドレナリン、アドレナリン)及び関連薬物の基本骨格になっている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/カテコールアミン より

カテコール基とアミノ基をもつ化合物であるが、主に神経伝達物質として機能するドーパミン、ノルアドレナリン(またはノルエピネフリン)、アドレナリン(またはエピネフリン)の3つを指す。

カテコールアミン – 脳科学辞典より

血糖値が下がると血糖値を上げるためにカテコールアミンが分泌されます。
中でもアドレナリンやノルアドレナリンは、自律神経の交感神経の伝達物資であり低血糖症になると様々な不定愁訴を引き起こします。

アドレナリンは心拍数や心拍出量の増加、血糖上昇、代謝亢進の作用をもたらします。
ノルアドレナリンは血管収縮作用があります。
アドレナリンとノルアドレナリンの分泌亢進により身体症状と精神症状が生じます。

低血糖による自律神経失調症の様々な症状について解説します。

カテコールアミンが心身に及ぼす影響

血管の収縮

アドレナリンとノルアドレナリンには血管収縮作用があります。
頭が締め付けられるように痛くなったり、手足が冷えるなどの症状が生じます。
目の奥が締め付けられる症状を訴える人がいますが、血管が収縮し網膜の細胞に栄養が届きにくくなり網膜細胞のエネルギー不足となるのが原因です。

また後頭部や後頸部の締め付け感、頭痛やふらつきなども血管の収縮により脳に栄養が行かなくなることが原因です。
温かいものを食べて体を温めたりすると回復しやすくなります。

動悸、手足の震え

他にカテコールアミンにより交感神経が刺激されて起こる症状としては、動悸、手足の震え、発汗、冷や汗、などがあります。
低血糖によりアドレナリンの分泌が増えると手が震えますが体を温め、温かいものを食べるといずれ改善します。

浅い呼吸

アドレナリンは脳の視床下部の呼吸の中枢や自律神経の働きにも興奮を与えます。
呼吸も浅く早くなります。腹式呼吸でゆっくり深い呼吸を心がけると服国間神経が刺激されリラックスできます。

体温上昇

ノルアドレナリンが分泌されると体温が上昇します。
低血糖症や自律神経失調症で体温が上がる原因となります。
しかし身体は冷えを感じます。

なぜかというとノルアドレナリンの作用で脳の視床下部で体温が高く設定されるのですが、実際の体温はそれよりも低いために冷えや寒さを感じるのです。

慢性疲労と思考力の低下

低血糖症や低血糖による自律神経失調症では多くの人に疲れやすいという症状が見られます。
これは低血糖のために体の細胞がエネルギー不足に陥るからです。
特に脳のエネルギー不足になると、集中力の低下や記憶力の低下を引き起こします。

低血糖により脳のブドウ糖が不足することに加えて、アドレナリンの作用で血管が収縮するために余計に思考能力が低下します。
このような状況下では生命維持に必要なところに優先的に血液が送られるので、人間らしい思考を司る大脳皮質が栄養不足になり、ますます正常な思考や判断ができにくくなるのです。

不眠

アドレナリンの作用で交感神経が優位になるために不眠が引き起こされ、酸い味不足になります。
その結果として朝が起きられないということになります。
これが繰り返されるとよりいっそう疲労感が強まります。

副腎疲労によるアレルギーや関節炎

自律神経失調症と副腎疲労も深い関係にあります。
症状も共通しています。
慢性的に低血糖になると副腎が疲弊し、副腎からのホルモンであるコルチゾールが充分に分泌できなくなります。

コルチゾールは炎症を抑える作用がありますが、それが十分に分泌されないために関節炎や湿疹、アレルギーなどの症状が出やすくなります。
湿疹やアレルギー症状が低血糖から来ていることもあるのです。

食後の眠気

食後に眠くなるのは血液が胃腸に集中するからという説を以前は信じていましたが、実はそうではなく食後に急に血糖値が下がるからです。
通常食後は血糖値が上昇しますが急激に血糖が上がる食事をしていると食後にインスリンが多量に分泌するようになり、血糖値が急激に下がるようになります。

そのために食後に眠くなるのです。
対策としては血糖値が急激に上がらない食事に改めることで改善できます。
糖質制限食の実践で改善可能です。
または野菜や肉から食べ始めることで急激な血糖上昇を抑えることが出来ます。

めまい、ふらつき

めまいやふらつきの原因は脳の血流不足により引き起こされます。
(低血糖や自律神経失調症以外の病気でもめまいやふらつきが起こることもあります。)

低血糖による自律神経失調症の場合にはこれらの症状が時間の経過とともに出たり消えたりします。
また三半規管が弱い人は低血糖によるめまいが回転性のめまいになることがあります。

参考文献:「低血糖症と精神疾患治療の手引き」イーグレープ

>>自律神経失調症の整体

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