パニック障害体験談3「将来の不安」

院長のパニック障害体験談を綴っています。
第3回目になります。

パニックの中での就職活動

大学生活も残り少なくなり、就職活動をすることになりました。
明確にどんな仕事がしたいというビジョンもなくとりあえず学部と関連のありそうな会社をいくつか受けることになりました。

就職の試験や面接はただでさえ緊張する場面ですが、さらにパニック障害特有の予期不安が重なります。
県外にある各会社までは電車などに乗っていくわけですし、毎回フラフラするめまいや息苦しさと闘いながら就職活動を行なっていました。

不安と緊張の研修期間

名古屋市に本社のある繊維メーカーに合格し卒業後は名古屋市に引っ越すことになりました。
最初の数週間は名古屋本社にて研修でした。
その研修中が非常にしんどかったです。

パニック障害のことは相変わらず誰にも言えませんでした。
言うとせっかく決まった内定も取り消されそうで怖くて言えませんでした。
自分がそのような病気ともわからなくてただ単に気持ちの持ちようでおかしな状態になっていると思っていました。

既に発症から3年ほど経過していました。

研修中もずっと頭がクラクラして息苦しくて常に首や肩は緊張している状態でした。
激しいパニック発作こそは起こしませんでしたが、ギリギリのところでいつも耐えていました。

本社での研修が終わると次に工場での研修が始まりました。
一応幹部候補としての採用だったようで一通りの業務を経験するということで子会社の工場へ出向しての研修が続きました。

三重県と福島県の工場を行ったり来たりしながら、その間は会社が契約している旅館住まいでした。
慣れない環境と相変わらずのパニック障害特有の不安と緊張の中で過ごしている内に学生時代に発症して一旦治っていた円形脱毛症が再発しました。

この時は不思議と落ち着いていて、一度なったけど治った経験があったので今度もきっと治ると信じてあまり気にしないようにしていました。
この頃から瞑想のやり方を覚えて夜に一人で部屋に帰ってから毎晩瞑想などもしていました。

瞑想や呼吸法などを一生懸命実践していました。
それをやっているときは心もシーンと鎮まって身体もリラックスすることが出来ました。
しかしまた昼間仕事で緊張する場面になると毎日頭がクラクラしていました。

動悸やめまいでその場に倒れ込みそうになったりしたこともしょっちゅうありましたが、何とか気合いでしのいでいました。
ずっと症状が続くわけでなくて仕事が終わってリラックスするとまったく元気になるので、自分が病気とは思っていませんでした。

いまでこそパニック障害という病名も有名になりましたが、当時はそんな病名は聞いたこともありませんでしたし、誰かに言っても絶対に理解してもらえないと思っていましたので誰にも話さず我慢していました。

本社勤務でついに限界が来る

一年間の研修が終わり工場から名古屋本社に勤務することになりました。
それまでは同期の仲間と一緒だったのですが、それぞれ配属が決まり私だけ名古屋本社の勤務になりました。

冗談を言い合える同期の仲間もいなくなり、工場の現場作業からデスクワークとなりました。
研修期間は宿暮らしで賄い付きでしたが、名古屋にきてアパートでの一人暮らしとなり食事もそれまでと比べて偏った内容になりました。

するとどんどん体調が悪化していきました。
朝起きれず会社にも行けなくなりました。
電車に乗るとめまいと動悸でその場に立っていられなくなりました。

会社に行っても不安と緊張で具合が悪くなるのです。
家で寝ていても意識が遠くなってそのまま死んでしまうのではないかという恐怖感がありました。

会社を欠勤して家で寝ているのですが、食べ物を買いに行かなくてはなりません。
近所のコンビニまでフラフラしながら行って倒れそうになりながらレジで会計をして何とか帰ってくるという毎日が続きました。

この頃が一番しんどかった時期かもしれません。
会社の先輩や上司が心配して様子を見に来てくれました。
近所の病院へ行ったけど原因もわからないので上司の紹介で大きな病院の院長に診てもらいましたが、検査結果はすべて異常なしでした。

今思うとパニック障害と、うつと、自律神経失調症と全部当てはまっている状態でした。
そのような状態でこの先の将来どうやって生きていけば良いのかわからず、とても不安な毎日を送っていました。

自然治癒力との出会い

とにかくなんとかしなくては、という想いは常にありました。
病院に行っても原因不明でどうにもならないと痛感したので、自分でなんとかしなくてはと思い立ち、近所の本屋に行って良さそうな本を手当たり次第に購入してみました。

その中に自然治癒力という言葉を発見し、自分の胸に深く突き刺さりました。当然それまでも自然治癒力という言葉は知っていましたが、自分の内側にある治る力を高まることが解決の鍵になるということがその時に直感的にわかったのです。

それから自分の自然治癒力を高めるための探究が始まったのでした。

>>パニック障害の整体

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